モニエル瓦とはラファージュルーフィング社の看板商品。知らないうちに毎日目にしている…それが同社のモニエル瓦です。
モニエル瓦を作るラファージュルーフィング社は世界一のグローバル企業
モニエル瓦とは…ひとことで言うと、セメントを材料につかったコンクリート瓦です。
価格が比較的リーズナブルなので、一般的な住宅の屋根によく用いられます。
利点も数多くありますが、メンテナンス法など、長く使う上では知っておいたほうがよいこともあります。
モニエル瓦を作っているメーカーはラファージュ ルーフィング株式会社という大阪の会社です。
旧社名が「日本モニエル株式会社」と言いますから「モニエル瓦の本家」と言ってもよいでしょう。
ラファージュルーフィング株式会社という社名も一般ではあまり知られていません。
けれど、その製品は世界46カ国に展開し、200か所以上のプラントを持つ会社です。
年間、約150万戸分の屋根材を生産するメーカーで、屋根材の世界シェアはなんとナンバーワン。
そうです、屋根材に関しては世界一のグローバル企業なのです。
モニエル瓦のメリット
モニエル瓦のおもな材料はセメントです。
それに独自のレシピを配合し、高度なコンクリート成形技術によって作られます。
その過程で、発がん性があるといわれるアスベスト(石綿)も一切使っていません。
また、陶器の瓦のような焼成加工も不要なので、二酸化炭素の発生も最低限に抑えています。
半乾式押し出し成型で製造しているので、寸法精度がとても高く、施工性もとてもよいのが特徴。
隙間なく施工でき、ほどこされた防水フォルムによって雨水もしっかりとシャットアウトできます。
その防水性能は、風洞実験によってもテストされており、豪雨や風雨にも耐えられる設計。
耐震性や耐風性、断熱性にも優れています。
さらにデザインの多様性も特筆できるでしょう。
和風はもちろん、伝統ある欧州の家でも堂々と引き立てることができるのがモニエル瓦です。
モニエル瓦のメンテナンス
モニエル瓦はデザイン、性能、施工性、環境への影響などとてもすぐれた瓦です。
しかし、美しさとその性能を長期間保つにはメンテナンスも必要です。
モニエル瓦はセメントを主材料にしたコンクリート製です。
無垢のコンクリートを長期間雨ざらしにしては必ず劣化しますし、何より美しくありません。
ですからモニエル瓦には塗装が施されているのですが、その寿命は永遠ではありません。
「いつかは屋根を塗りなおさなくては…」
と考えていたほうがよいわけです。
ときに、そういうことを知らない外装業者もいるようです。
また、知っていても面倒だからやらない業者もいるかもしれません。
でも、もしきちんとした業者に依頼すれば、
古くなった塗装や長年でこびりついた汚れを高圧洗浄機できれいに洗い落してから、
下塗り、上塗りと塗装してくれるはずです。