瓦の種類…粘度や陶器、セメントやモニエルなど、素材や工法で瓦の種類を見てみました。
瓦の種類を素材でみてみる。
瓦の種類にはいろいろあります。
瓦(かわら)=を辞書で引くと、「粘土を一定の形に作り、瓦窯で焼いたもの」と記述されていますが、今では、粘土以外の「瓦」もたくさんあります。
まずは、素材別で瓦の種類をみてみましょう。
●粘土製の瓦
これは、瓦本来の意味、そのままの粘土製です。
もちろん、粘土でかたどるだけでなく、それを乾燥させたり素焼きにしたりします。
一般的には粘土を使っただけでなく、それ焼成して陶器にしたもの=つまり陶器瓦を粘土瓦と称しているという感じがします。
もちろん素焼きだけでななく、釉薬も使い、顔料などで色づけされた製品もあります。
その場合、陶器瓦、釉薬瓦などと呼ばれます。
●石を使った瓦
これは、現代の建築ではまず目にすることはないでしょう。
通常、重量もあり、加工も簡単ではないので、もっと便利な素材があるということです。
しかし歴史的建造物では見ることがあります。
●金属製の瓦
これは、「金属瓦」という名前で想像するほど重たいものではないです。
むしろ、陶器製・粘土製などの瓦の重さをなんとかするために用いられたようです。
古くは木型に薄い銅板などを貼りつけて作っていました。
●ガラス製の瓦
これは文字通りガラスを使うのですが、屋根を透明にすることで採光を得たりするのが目的です。
ですから、屋根全面という使い方ではなく、天窓のような感じで使われることが多いです。
旭硝子などで作られています。
●セメント製の瓦
セメントが主原料なのですが、もちろん100%セメントではありません。
砂などの成分も調合して固めます。
色は、固まったあとで塗料を塗布します。
●コンクリート製の瓦
セメントとは石灰の粉なわけですが、それだけでも固まります。
しかし、普通はセメントに砂や砂利を混ぜて使います。
そうして固まったものをコンクリートと呼びます。
その意味では、前項の「セメント製の瓦」も「コンクリート製の瓦」です(セメント+○○○なので)。
ラファージュ ルーフィング株式会社のモニエル瓦が有名です。
瓦の種類をデザインでみてみる。
瓦の種類を用途やデザイン別見てみました。
●鬼瓦(がわら)
和風建造物の屋根の端に置かれる飾り瓦。
多くは魔除けのために鬼の顔をかたどられていることが多いため「鬼瓦」と呼ばれます。
●鴟尾・鯱
和風建造物のてっぺん…いちばん高い屋根の両端を強く反りあがらせ、それを印象づけるためにしつらえられた装飾瓦。
名古屋城の金の鯱鉾などもその一種です。
奈良時代は、「沓形」をかたどったものが多く、中世になると「お魚」の形になります。
これは「水に縁のあるもの」を屋根にしつらえて「火事を防ぐ」意味があったようです。